2023年12月26日
就労系福祉サービス「職業能力開発見学会」を開催
北九州障害者しごとサポートセンターによる令和5年度「職業能力開発見学会」が12月11、21日に開催され、市内の特別支援学校の生徒と教員及び関係者39人が参加した。
同センターでは、障害のある方の福祉から就労への流れを形成するとともに、障害者一人ひとりの態様に応じた就労支援を実施するため、北九州市から「障害者就労プロモーター事業」を受託している。その取り組みの一環として、就職を目指している北九州市内の特別支援学校1、2年生を対象に、12月11日は株式会社サンアンドホープと福岡障害者職業能力開発校を、21日はサンアクアTOTO株式会社と同校を見学した。それぞれの会社では、障害のある社員が働いている様子を見学した後、担当者から会社の概要や業務内容、働くうえで大切にしていることについて講話が行われた。その中で会社が求める人材について、「『働きたい』という気持ちがある方や社会人の基礎(挨拶ができる、決まりを守る、相手を大切にする、整理整頓ができる、報・連・相ができる)を身につけた方、規則正しい生活と体調が安定している方、素直に人の話を聞ける方、周りからこの人と働きたいと思われる方」と説明。さらに、「今後の就労生活では障害の有無ではなく、自身の能力や個性を最大限に活かしていくことが大切です」とエールが送られた。
参加者からは、「20㎏の物を1日に何回も持ち上げてすごいと思いました。僕も体力には自信があるので、ぜひ働きたいと思いました」「物を作る作業が好きなため、仕事内容に興味があり、就職したいと思いました」「フォークリフトの免許を取った方もいて、僕も頑張って取りたいです」「進路に悩んでいるけど、実習を通して自分の得意なことを見つけたいです」などの感想が寄せられた。なお、次回は就労系福祉サービス事業所対象の見学会を来年1月25日に開催予定。
(写真は株式会社サンアンドポープ工場内の見学、サンアクアTOTO株式会社での講話の様子)