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2023年2月28日

第3弾企業向けセミナーを開催

北九州障害者しごとサポートセンターによる令和4年度企業向けセミナーの第3弾として、「専門家・先輩企業から学ぶ障害者雇用促進セミナー障害者雇用の導入からキャリアアップに向けた取組みについて」が1月27日、西日本総合展示場(小倉北区)で開催され、企業及び関係者28人が参加した(写真)。

同センターでは、北九州市から「北九州市障害者雇用アドバイザー派遣事業」を受託、障害者雇用を検討している、または実際に障害者を雇用して間もない企業にアドバイザーを派遣している。今回は障害者雇用の導入からキャリアアップに向けての実践プロセスについて理解を深めてもらうことを目的に、今年度第3弾のセミナーを開催。

この日は、東洋食品株式会社の吉岡裕史氏を講師に招き講演が行われた。このなかで吉岡氏からは、障害者を受け入れる際、現場の従業員に向けて「障害者が活躍できる職場は誰もが活躍できる企業でもある」と話しているとし、その必要性を訴えるとともに特別支援学校の1・2年生の実習を積極的に受け入れ、一緒に作業を行うことを通して「障害」の理解促進に取組んだことが報告された。また、実際の採用にあたっては、同センターや就労移行支援事業所などの就労支援に係る関係機関と連携し、2週間程度の実習を行う中で作業や職場への適性を見極めていることや、採用後の定期的な振り返りを電話だけではなく直接職場に出向いて状況を確認していることなどの報告も行われた。併せて、本人や店舗スタッフとコミュニケーションを図りながら、職場定着を支援していくことの大切さも報告された。

その後の質疑応答では、知的障害者が店長・副店長としてキャリアアップしていることが話題に上がり、取組みの経緯が説明された。現在、雇用している3名ともに20代と若く、タブレットを使用した発注業務や店舗スタッフのシフト管理に至るまで幅広く業務の役割を担っているという。最初からすべてが上手くいった訳ではなく、OJTにより多くの部署を体験するなかで適性を見極めたり、障害特性からくる苦手な作業に対する周囲のスタッフのフォローがあったり、そこに至るまでには本社・現場・本人の3者が協力し合い、同じ目的意識のもと日々の積み重ねを実践、その結果、障害者のキャリア形成に結びついていると説明が行われた。参加した企業からは、「企業の社会的義務を果たすため、組織内に新しい風を入れて人に優しい組織にしたい」「改めて受け入れる現場サイドの理解・協力を得ることが最大のハードルだと実感した」など、障害者雇用の導入に向けた前向きな意見や取組むべき課題をイメージした感想が寄せられていた。


【第3弾企業向けセミナーを開催】終わり。

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