2025年9月22日
就労プロモーター事業で利用者向けセミナーを開催
北九州障害者しごとサポートセンターによる令和7年度就労系福祉サービス事業所障害者職業能力開発セミナーが9月5日、ウェルとばた(戸畑区)で開催され、市内の就労系福祉サービスの利用者と支援者34人が参加した(写真)。
同センターでは、北九州市から「障害者就労プロモーター事業」を受託し、障害のある方の福祉から就労への流れを形成するとともに、障害者一人ひとりの態様に応じた就労支援の実施を目的に説明会やセミナー、企業見学会等を行い、特別支援学校や市内の就労系福祉サービス事業所との連携を深めている。
この日は、ヤマト運輸株式会社北九州主管支店・人事総務担当スーパーバイザーの松井千晶氏を招き、「就職に向けた準備について」をテーマに講演が行われた。このなかで松井氏からは、会社の歴史や概要、障害者雇用の取り組み、現在北九州主管支店で雇用する63人の障害のある社員の仕事内容などが説明された。その後、「ヤマト運輸で働く仲間」として5名の紹介があり、彼らが丁寧にそしてやりがいを持って業務に取り組んでいることが伝えられた。また、松井氏は「元気に挨拶をすること。何がわかって何がわからないか、頭の中を整理すること。わからないことはそのままにしないでちゃんと聞くこと。日々の生活をしっかりする(食事・水分補給・睡眠)こと」を、仕事の中で意識することとして大事にして欲しいと述べた。そして最後に、「ヤマト運輸は、障がいのある方の自立を応援します」と力強く語り、講演を締めくくった。参加者からは「ヤマト運輸の仕事について分かりやすかった。実際に働いている人の話が聞けて良かった」「興味深い話だった。特に『分かること、分からないことを脳内で整理して自己発信』の話は、自分の現状課題なので刺さるような気がした」など多くの感想が寄せられた。